モンクレーや、タトラス、カナダグース、水沢ダウンなど高級ダウンが人気の一方、クリーニングをどうするかが悩みの種に。
実際わたしもシーズンインに備えて、ノースフェイスのバルトロライトジャケットをクリーニングに出したのですが、失敗したくないため事前に徹底的に調べました。
今回は、わたしのクリーニング結果を踏まえて、本当に汚れは落ちたか、その値段や相場、クリーニングに出すときの注意点、高級ダウンのおすすめ業者などを紹介していきます。
- 本当に汚れは落ちる?ぺちゃんこにならない?ビフォーアフターが見たい
- 高級ダウンのクリーニング料金は?相場はどのくらい?
- 高級ダウンは、どこのクリーニングに出すのがおすすめか?
高級ダウンのクリーニング頻度
そもそもダウンをクリーニングに出すべきか悩む人も多いと思いますが、むしろ長く着たいのであれば定期的なクリーニングは必要です。
基本は1シーズンに1回、あまり着なかったシーズンが続いても2シーズンに1回程度はクリーニングに出すべきでしょう。
一見、ダウンに目立った汚れなどがなくても、脇には汗が染みこみ、それがダウンに移って臭いやカビの原因になったりもします。
それに、襟元は皮脂で黒ずみに、女性であればメイクやファンデーションもついたりしますが、汚れや染みは放置すればするほど落ちにくくなるので、早いうちに落としてしまうのが鉄則です。
とはいえ、シーズンに何度もクリーニングに出すのは、ダウンの生地を傷めるリスクが高まり、なにより無駄なコストもかかるので、基本は1シーズン1回が目安となります。
高級ダウンは自宅で洗濯や手洗いできるのか
そうなるとクリーニング業者には出さず、自分で洗濯や手洗いができないものか?と考えたくなるわけですが、結論としてはできるでしょう。
手持ちのバルトロライトジャケットの洗濯タグを見ても、自宅で手洗いできることになっています。
ただし、「クリーニングはダウン製品の扱いに慣れた店にお出し下さい。」と記載もあるように、一筋縄ではいかない様子です。

なぜそんな記載があるかというと、ダウンは水に濡らすと中の羽同士がくっつき、それをそのまま乾燥させると固まってふっくらせず、ボリューム感がなくなったり、型崩れの原因になります。
また、すすぎが不十分だと洗剤が残ってしまいダウンの機能を低下させたり、生地に水染みができてしまったりと、素人のセルフクリーニングには少々難易度が高いわけです。
わたしも家での手洗いを検討してみたのですが、ダウンの風合いを保ちながら、型崩れさせずに乾かしたり、生地のシワを伸ばしたりできるイメージがわかず、断念しました。
家での手洗いは、コストメリットは大きいものの、その分手間と時間はもちろん、大きなリスクを伴うため、高級ブランドであればあるほどクリーニングに出すべきと考えています。
高級ダウンのクリーニングで注意したいこと
では何も考えずにクリーニング業者にお願いすればOKかというと、単純にそういうわけでもありません。
せっかくの高級ダウンをクリーニングに出して失敗してしまわないように、注意するポイントや、事前の準備などを確認しておきましょう。
必ずウェットクリーニング(水洗い)で洗う
まずこれだけは絶対に注意しておきたいのですが、ダウンは基本的に水洗いのウェットクリーニングで洗わなければなりません。
実際、手持ちのバルトロライトジャケットの洗濯タグにも「クリーニング店でのウェットクリーニングをお勧めします。」と記載があります。

なぜなら、ドライクリーニングで使われる石油系の有機溶剤では、ダウンの羽に含まれる動物性油分まで落としてしまい、一気にボリューム感ががなくなってしまうからです。
普通のクリーニング業者であれば洗濯タグを見てドライかウェットか適切に判断してくれますが、ウェットクリーニングができないお店もあるため、ドライで洗われてしまったという事故もあるようです。
それに、ウェットクリーニングは化学溶剤を使わないので、生地にダメージを与えにくく、風合いが変わりにくいというメリットもあるため、クリーニングでの痛みが不安な人も安心できるでしょう。
できれば手仕上げを選ぶ
クリーニングのオプションで、手仕上げコースを選択できる場合がありますが、もし予算的に可能であればできるだけ手仕上げをおすすめします。
乾燥作業や仕上がりの検品を一連の機械的な工程ではなく、職人の手で仕上げてらもえるので、やや価格は高くなりますが、その分一層ふんわりした立体的な仕上がりが期待できます。
クリーニング業者によって、手仕上げコースではなく、高級ブランドコースなど名前が違う場合もあるので、事前に聞いてみるとよいでしょう。
汚れ部分の相互確認
もし汚れが目立つ場所や、特に注意してもらいたい場所がある場合、クリーニング店の窓口でスタッフに汚れの位置や、程度、原因などを伝えた方がよいです。
それに、そもそもそのクリーニング業者が落とせる汚れかどうか事前に判断を仰げるため、もし難しいようなら他のクリーニング業者をあたるべきなので、やはり有効だと思います。
事前に写真をとっておく
高級ダウンであれば念のためクリーニング前の画像を残しておいたほうが無難でしょう。
特に汚れ部分や、破損しやすそうな場所があれば、万が一クリーニングによって、生地が破れた、染みが広がった、パーツが壊れたなどのトラブルがあっても安心です。
こういったトラブルは、原則クリーニング事故賠償基準で補償や弁償されますが、中にはいい加減なクリーニング業者もあるため、業者側の落ち度が認められる証拠はもっておくほうがよいでしょう。
ビニール袋はとって保管
クリーニングから返ってきたあとの話ですが、すぐにビニール袋はとって、通気性が確保されたクローゼットで保管してください。
ダウンは湿気に弱いため、通気口のないビニール袋で長期保管すると、カビや匂いの発生原因になりえます。
理想は、型崩れを防ぐためにジャケットハンガーにかけかえたうえ、除湿剤と一緒に、クローゼット保管するのが望ましいです。
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高級ダウンのクリーニング料金や、値段の相場
次に、高級ダウンのクリーニング料金や、値段の相場についてですが、手間のかかるウェットクリーニングとなるため、他の衣類よりも高額になります。
料金の目安として、通常のコースと、手仕上げの高級ダウンコースと差はありますが、街のクリーニング店では2,000円~、高級ダウン専門のクリーニング業者だと7,000円~といった相場です。
例えば、街のクリーニング店、老舗クリーニング店、宅配クリーニング店のうち、それぞれ主要業者のダウンクリーニング料金を比較してみるとこんな感じです。
※税込 | ダウベスト | ダウベスト(手仕上げ) | ダウンジャケット | ダウンジャケット(手仕上げ) | ダウンコート | ダウンコート(手仕上げ) |
---|---|---|---|---|---|---|
ポニークリーニング(持ち込み) | 1,650円~ | 2,970円~ | 2,090円〜 | 3,762円〜 | 2,860円〜 | 5,148円〜 |
白洋舎(持ち込み) | – | – | 2,310円 | 4,620円 | 4,070円 | 8,030円 |
リネット(宅配) | 2,508円~ | 3,278円~ | 3,135円~ | 4,785円~ | 3,465円~ | 5,115円~ |
高級ダウン対応の手仕上げコースとなると、だいたい4,000円前後が相場でしょうか。
ただし、クリーニングには安い時期というものがあって、大手チェーン店であれば季節の替わり目はだいたい衣替えキャンペーンなんかをやっているので、クリーニング代を節約できます。
一般的に、衣替えで他店との競争が激しい9~10月と3~4月や、比較的ヒマな7~8月の夏時期が狙い目で、お店によっては半額など大きな割引も多かったりします。
高級ダウンのおすすめクリーニング業者
わたしもいわゆる高級ダウンに分類されるノースフェイスのバルトロライトジャケットをクリーニングに出す際は、失敗したくないため、いろいろな業者を比較検討しました。
大切なダウンなので、クオリティの担保は前提条件ですが、そのうえでコストを求めるのか、仕上がりの質を求めるのか、利便性を求めるのかは人それぞれ。
そんなポイントを踏まえつつ、わたし自身が検討したおすすめクリーニング業者を4社紹介していきます。
ポニークリーニング
ポニークリーニングを街のクリーニング屋さんと思って侮るなかれ、創業55年の老舗クリーニング業者で、わたしも過去何度か利用したことがありますが、コスパがよく、安定したクオリティに定評があります。
首都圏と中京地区を中心に店舗数が多いため、お店に持ち込みもしやすく、スタッフと直接話をしながら相談しやすい雰囲気のうえ、ウェットクリーニングや手仕上げ対応などもしっかりこなしてくれます。
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ポニークリーニングなら、店頭持ち込みがおすすめですが、7着から申し込みできる宅配クリーニングにも対応しているので、もし数が多ければ検討してみてください。
白洋舎
ドライクリーニングの生みの親としても知られる白洋舎は、創業100年以上続く老舗中の老舗で、信頼と実績は群を抜いています。
高級ブランドのクリーニング実績も豊富で、万が一の場合も確実にクリーニング賠償基準に準拠し、対応してくれる安心感も魅力的です。
白洋舎のメニューはこんな感じで、ポニークリーニングに比べると少し高いですが、丸井などに入ってる店舗も多いので、商業施設のキャンペーンを狙うとお得に利用できるでしょう。
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また、白洋舎のらくらく宅配便という宅配サービスは、店頭と同じコースを選択でき、1着からでもネットでクリーニングが申し込みできるため、かなり使い勝手がよいと思います。
リネット
リネットは、多くのアパレルブランドのクリーニングを担う株式会社ホワイトプラスが運営する宅配専門クリーニングです。
Webやアプリから注文し、自宅に届く専門バックに服を詰めて、宅配業者に渡すだけでクリーニングに出せるので、お店に行く時間がない人にぴったり。
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また、再仕上げ無料や、満足いかなければ返金、衣類にダメージがおよんでしまった場合の購入価格全額補償など、徹底したサービスレベルで、顧客満足度97%というのも納得。
店舗をもたずに運用している分、価格と品質に還元されており、なんと初回は1着でも送料無料のキャンペーンを行っていることもあり超格安利用できるので、一度お試しで使ってみるのもおすすめです。
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HIRAISHIYA(ひらいしや)
高級ダウンだからこそ、絶対失敗しくない、完璧に仕上げたい、一切妥協したくないなら、高級ダウン専門クリーニング業者であるHIRAISHIYAを検討すべきでしょう。
水のきれいな福島県に拠点をかまえ、ダウンジャケット1着8,250円、納期は基本1カ月半以上という設定ながら、全国から依頼が絶えない知る人ぞ知るクリーニング業者です。
キャリア26年の国家資格クリーニング師が行う特殊ウェットクリーニングによって、なんと変色などのリペア対応まで可能と、ブランドダウン専門業者だからこそできる屈指の技術力を誇ります。
実際、ノースフェイスや、モンクレール、カナダグースなど計3万着以上、バルトロライトジャケットだけでも1,000着以上のクリーニング実績があり、HIRAISHIYAサイトでも事例が細かく紹介されているので一度チェックしてみてください。
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実際に依頼したクリーニング業者
では結局、わたしがどこのクリーニング業者に依頼したかというと、家の近所にあるポニークリーニングの店舗に持ち込みました。
ただし、クリーニング大手の安定したクオリティ、何かあったときの安心感、そしてなによりコスパの良さを総合して判断した結果、ポニークリーニングに託してみよう!となりました。
結果的に、ポニークリーニングでバルトロライトジャケットをクリーニングした際の汚れの落ち具合、選んだコース、かかった料金を紹介していきます。
ノースフェイスのバルトロライトジャケットの汚れ
まず、バルトロライトジャケットの汚れですが、それぞれ薄汚れや染みなど、いわゆる汚れやすいところがこんな感じでしっかりと汚れていました。
クリーニングコースの選択
窓口のスタッフと洗濯タグを相互確認し、ウェットクリーニングで洗ってもらうことを確認。
次に、汚れの位置や程度を一緒に見ながら、念のため黒ずみ落としのオプションをつけることに。
また、通常のコースでも問題ないといわれましたが、どうせなら職人の手で丁寧に仕上げてほしかったので、手仕上げコース(シャンゼリゼコース)を選択しました。

クリーニング料金
それで料金がいくらかかったかというと、合計で税込2,962円でした。
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値段の内訳としては、こんな感じになります。
クリーニング料金の内訳
- ウェットクリーニング(シェンゼリゼコース※手仕上げ)3,600円 ⇒ここから、初回クーポン55%OFF
- 黒ずみ落とし(オプション)800円
- 以上に課税10%
- 入会金(カード入会費)300円
- 合計 2,962円(税込)
そうなんです、ポニークリーニングでは、たまたま55周年記念の入会キャンペーンを行っており、クリーニング本体が55%OFFになったので、かなりラッキーでした。
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作業納期
受け取りまでの納期は、9/21にクリーニングに出して、9/26仕上がりだったので、5日後に受け取りできたことになります。
汚れ落としのオプションをつけて、手仕上げコースにした割には、けっこう早かったなという印象です。
汚れのビフォーアフター比較
そして肝心の出来栄えですが、クリーニング前と後のビフォーアフターを比較すると、十分満足のいく仕上がりになったと思っています。
全体的にふんわり感は増し、それぞれ細部を見ていくと、汚れていた部分はかなりキレイに落ちました。
けっこう汚れが目立っていたので、キレイに落ちるか不安感もあったのですが、ポニークリーニングの安定したクオリティはさすがですね。
高級ダウンのクリーニングまとめ
- 高級ダウンのクリーニング頻度は、1年に1回が目安
- 高級ダウンのクリーニング料金は、4,000円前後が相場
- 街のクリーニング店でも大手業者であれば安心してOK
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