こんにちは、大学生時代にユナイテッドアローズでアルバイトをしていたピース(@Peace__Blog)です。
当時は靴磨きなんてほとんどしておらず、先輩社員に「それではダメだ」と叱られたのを思い出します。
それから、靴の磨き方や、靴磨きに必要なものなどを徹底的に教えてもらい、今ではかなりキレイに靴磨きができるようになりました。
今回は、わたしが実際に自分の靴を磨きながら手順やコツを説明しつつ、おすすめの靴磨きセットなんかもあわせて紹介していこうと思います。
- まずは基本的な靴の磨き方や手順が知りたい
- 靴磨きの頻度はどれくらいがちょうどよい?
- おすすめの靴磨きセットはどれ?
おすすめの靴磨きセット(靴磨きに必要なもの)
靴磨きに必要なものと、わたしが普段使っているおすすめの靴磨きセットから紹介していきます。
まず靴磨きに必要なものは、基本的にこの5種類でOKです。
- リムーバー(汚れ落とし)
- 乳化性クリーム(保湿)
- 油性クリーム(ワックス)
- ポリッシュクロス(磨くための布)
- フィニッシュクロス(仕上げための布)
そして、わたしはすべて「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」というメーカーのものを使っています。
M.モゥブレイは老舗の高級シューケア専業ブランドで、アルバイト時代の先輩から進めれらたことがきっかけでしたが、いまなお使い続けています。
同じシューケアブランドで、サフィール(Saphir)なんかも有名ですが、なぜM.モゥブレイがおすすめかというと、初心者でも使いやすいからなんです。
では、M.モゥブレイのリムーバー、乳化性クリーム、油性クリーム、クロスと、それぞれどんな効果や役割があるのか紹介していきます。
「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」ステインリムーバー
リムーバーはクリーナーとも呼ばれ、靴を磨く前に、革についた汚れや古いクリームを落とすときに使います。
というのも、仮にリムーバーを使わずにクリームを塗ると、汚れや古いクリームが下に地層のように重なって落ちなくなってしまうからです。
こうなると、革の通気性が失われ、ひび割れの大きな原因となるため、リムーバーは必須というわけなんです。
M.モゥブレイ ステインリムーバーは、汚れの落としやすさはもちろん、水性で革へのダメージも少ないので、初心者でも失敗せずに使えます。
「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」デリケートクリーム(乳化性クリーム)
デリケートクリームは、乳化性タイプのクリームで、革を保湿し、栄養を与え、柔軟性を維持する役割を担います。
リムーバーで古いクリームを落とした後は、デリケートクリームを使ってしっかり保湿し、革のひび割れや劣化を抑え、靴を長持ちさせましょう。
M.モゥブレイ デリケートクリームは、油と蝋の割合が少ない水メインのクリームなので、初心者でもクリームを伸ばしやすく、革に深く浸透させることができます。
「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」シュークリームジャー(油性クリーム:ワックス)
シュークリームジャーは、いわゆる靴墨やワックスのことですが、油性なので色入れだけでなく、ツヤ出しにも適しています。
リムーバーや乳化性クリームとは異なり、革を長持ちさせる効果はありませんが、革の色味を強くしてツヤを出すという、いわば外見を整える化粧のような役割です。
M.モゥブレイ シュークリームジャーは、ほかのメーカーの油性クリームより伸びがよく、十分な捕色力と光沢感もでるので、使いやすいと思います。
また、靴と同色カラーのクリームを選ぶのがセオリーです。
「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」ポリッシングコットンクロス
リムーバーや、乳化性クリーム、油性クリームを馴染ませて使うポリッシュ用のコットンクロスです。
ブラシでも代用OKですが、個人的には靴へのダメージを考慮して柔らかいクロスのほうがよいと考えています。
M.モゥブレイ ポリッシングコットンクロスは、革を痛める心配のない起毛タイプで、安心感があります。
「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」グローブクロス
ポリッシングクロスで油性クリームを入れた後、最終仕上げの乾拭きで使うフィニッシュ用として、グローブクロスが登場します。
摩擦によって靴にしっかりと油性クリームを伸ばして定着させ、さらにツヤ感を出していきます。
ポリッシングコットンクロスで代用もできますが、ミトン型を使うと手の平を使って広範囲を一気に磨けるので、作業がはかどり時短できます。
「M.MOWBRAY(M.モゥブレイ)」の靴磨きセット
もし靴がブラックカラーなら、ブラックの油性クリームをはじめ、必要なもの全部が入ったスターターセットもあります。
靴がブラックではない場合、油性クリーム以外が入ったスターターセットにして、油性クリームだけは別で買うのがよいかと思います。
M.モゥブレイの油性クリームはカラバリがたくさんあるので、例えば靴がダークブラウンや、ミディアムブラウンなら色をあわせて選んでみてください。
靴磨きする靴
今回サンプルとして磨いていく靴は「クロケット&ジョーンズのWEST FIELD」にしようと思います。
6年くらい前に伊勢丹で購入した定番的なカーフレザーのストレートチップです。

最近ほとんどスーツを着なくなったせいもあり、1年くらい靴磨きをサボっていたため、よく見ると革がくすんでいたり、ところどころ汚れや小傷があります。
特に、トゥや、ヒールカップ、サイドの小傷と汚れが目立ちますね。




靴の磨き方の手順
M.モウブレイの靴磨きセットと、クロケット&ジョーンズのWEST FIELDを使いながら、靴磨きの手順と方法を説明していきます。
では、実際に靴を磨いていきましょう。
- クロスで靴のホコリを落とす
- リムーバーで汚れを落とす
- 乳化性クリームを浸透させる
- 油性クリームを塗り込む
- 磨いて仕上げる
- 完成
最初に、クロスで簡単に靴のまわりのホコリなどを落とします。

次に、ステインリムーバーで表面の汚れや古いクリームを落としていきます。
液体が分離しているので、よく振ってから500円玉程度の分量を出してポリッシュクロスに馴染ませます。


リムーバーを馴染ませたクロスを使って、全体の汚れをまんべんなく拭きとっていきましょう。

古い油性クリームが落ちて、次第にマットな質感になっていくのがわかります。

わたしは同じポリッシュクロスで、「リムーバー」「乳化性クリーム」「油性クリーム」を使うため、クロスを3分割して使っています。
用途ごとにクロスを分けるか、1枚のクロスで使う部分を分けるかして、それぞれ混在しないようにしてください。

リムーバーで汚れを落としたあとは、乳化性クリームを使って革に栄養と潤いを補給します。
ポリッシュクロスに100円玉程度の乳化性クリームを出して馴染ませます。

乳化性クリームを馴染ませたクロスを使って、全体に優しく浸透させていきましょう。
栄養成分が染みこんで、革がしっとりやわらかくなっていきます。

靴と同じ色の油性クリームを使って、色を入れていきます。
油性クリームは一度にたくさんつけないよう、クロスの先端を使って何回かに分けて塗り込んでいってください。

油性クリームは、リムーバーや乳化性クリームに比べて伸びがよくないので、少しずつ全体に塗っていく必要があります。

どんどん革に光沢感が戻ってくるのがわかりますね。

フィニッシュ用のグローブクロスで余分な油性クリームを拭きとりながら、磨いて仕上げていきます。
油性クリームに反応し、磨けば磨くだけ革がピカピカに光ります。

トゥは少し光沢感が強いほうがキレイに見えるので、重点的に磨いてみてください。
全体がほどよくピカピカになったら完成です。
また、せっかく磨いた革靴が汚れてしまわないように、最後にM.モゥブレィのプロテクターアルファで防水、撥水効果を補強しておくとベストです。
ちなみに、ここまでの一連の靴磨き作業は、20分くらいで完了しました。
慣れないうちは、一回30分くらいかかるかもしれませんが、コツがわかってくると早くなっていくので、どんどんトライしてみてください。
靴磨き「Before&After」
靴磨き前と靴磨き後で、どれくらい見た目が違うか比較しながら確認していきましょう。
たった20分くらいの作業でしたが、小傷や汚れが目立っていたトゥや、サイド、ヒールカップもキレイになったと思います。
トゥ
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サイド
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ヒールカップ
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靴磨きの頻度
靴磨きをする頻度は、感覚的には月1~2回くらい、だいだい5~10回履いたら1回磨く程度が目安ではないでないしょうか。
とはいえ、履いている時間やシーンによるので、10回履いてもキレイな場合もありますし、雨の日に1回履いて汚れてしまうことだってあります。
そのため、汚れが目立ち始めたら磨くくらいの感覚でよいかと思っています。
「靴の磨き方」頻度と手順、おすすめの靴磨きセットまとめ
- おすすめの靴磨きセットは、初心者でも使いやすい「M.モゥブレイ」
- 靴磨きの手順は、汚れ落とし→保湿→色入れ→磨きの手順で行う
- 靴磨きの頻度は、月1~2回くらいを目安にする



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