こんにちは、ピース(@Peace__Blog)です。
やりたい仕事や、よりよい条件を求める転職が当たり前になるなか、会社の辞め方、すなわち上司への退職の使え方というのは一層大切になっています。
というのは、円満退社できれば今後の人生でも上司をはじめ会社のメンバーに頼ることができますが、そうでない場合、業界内で悪い噂になるリスクすらあるからです。
わたしは過去2回転職していますが、有難いことにどちらの上司からも戻ってこないか?といわれるくらい関係は良好です。
今回は、会社を退職したいとき上司にどう伝えれば円満退職できるのか、退職理由やタイミングなどのマナー、コツを説明していきます。
- 会社を辞める理由は上司になんて伝えたらいい?
- 会社を辞めるときは何ヶ月前にいうのが正解?
- 有給消化&ボーナスをもらったうえで円満退職する方法は?
「退職の伝え方」上司に対するアポとりのマナー
まずは、上司に退職を伝えるためのアポイントのとり方について、基本的なマナーからおさらいしておきましょう。
ビジネスマンとして当たり前のマナーを「知らなかった!」なんてことで、上司との関係性を悪くしないように気をつける必要があります。
直属の上司に伝える
当たり前ではありますが、退職を会社に伝えるときはレポートラインの直属の上司に伝えてください。
仮に自分が平社員の場合、いかに係長と仲が悪くても先に課長に伝えてしまっては、係長のマネジメント能力が疑われ、メンツは丸つぶれです。
また、先に同僚に伝えたい気持ちはわかりますが、噂が広がってあらぬところから上司の耳に入るなんてこともよくあるパターンなので、リスクを理解しましょう。
事前に上司のアポをとる
行き当たりばったりで退職を伝えるのは、いい加減なやつだと思われて上司の心証が悪くなりかねません。
口頭でもメールでも大丈夫ですが、30分以内の時間で事前にアポをとりましょう。
結果として30分を超過することもあると思いますが、自己都合の話なので最初から長時間セットするのはマナー違反です。
業務時間外に伝える
繰り返しになりますが、退職は自己都合の話なので、業務時間外に伝えたほうがベターです。
朝一に伝えるとその日の業務に支障がでる可能性もあるので、就業時間後がおすすめでしょう。
対面で伝える
退職の話は、上司と二人きりで話せる静かな場所(会議室など)をおさえて、必ず対面で伝えるべきです。
どんなに苦手な上司でもあっても、メールや電話に逃げず、対面で伝えることによって誠意や真剣さが伝わります。
「退職の伝え方」タイミングや退職理由
次に、退職を申し出るタイミングや、退職理由の伝え方はどうすればよいのか説明していきます。
自分の気持ちや都合をしっかりと伝える一方で、自分が退職したあとのことを考え、可能な限り誠意を尽くせるかが重要になります。
2カ月以上前に伝える
会社を辞めるときは何ヶ月前にいえばよいのか議論がわかれるところですが、個人的には2カ月以上前に伝えるべきだと考えています。
法律では2週間前に退職を申し出ればよいことになっていますが、そんな身勝手なことをしていたら円満退職できるわけはありません。
また、就業規則に書かれているタイミングを守ればOKという意見もあるでしょうが、引継ぎや、後任の手配、さらに有給消化を考えれば最低でも2カ月は必要になるでしょう。
退職日(最終出勤日)は調整する
退職することは強い意志をもって伝えるべきですが、退職日や最終出勤日は一方的に決めず、上司と柔軟にすり合わせる姿勢をもちましょう。
次の転職先が決まっていれば退職日は変更できないかもしれませんが、ある程度最終出勤日を調整する意思は見せておく必要があります。
辞める理由はポジティブに
仮に退職理由が会社への不満だったとしても、それだけを伝えることはせず、主だった理由はポジティブなものに置き換えましょう。
例えば、現職ではできない仕事に挑戦したくなった、違う業界に興味をもったなど、自己成長のための合理的理由であることをメインに伝えるべきです。
ただし、退職理由をつくるために嘘をつくのは絶対NGで、バレたとき取り返しがつかないほど信用を失うのでやめましょう。
感謝の気持ちを伝える
絶対に忘れてはならないのが、上司への感謝の気持ちです。
もしかしたら上司から厳しい指導をされてきたかもしれませんが、そのおかげで多くのことを学ばせてもらったのではないでしょうか。
日頃なかなか伝えることのできない感謝の気持ちをあらためて言葉にすることで、上司も転職を応援してくれるようになるかもしれません。
事前にシナリオをつくっておく
上司との面談では、想像以上に緊張してしまい、限られた時間のなかで思っていることを全部伝えられなかったりするものです。
そのため、退職理由など自分の言いたいことは事前にまとめて言語化しておくことおすすめします。
残務処理は全力でこなす
退職日が決まったあとの残務処理や引継ぎこそ、絶対に手を抜かずやりきるべきです。
それでなくても退職が決まったあとの周囲の目は厳しいものなので、ゆるみそうな気持ちを引き締める必要があります。
それに退職後、引継ぎがうまくいっていないことで取引先からクレームが入っては、結果的に円満退職にはなりません。
転職先が決まる前に相談するのもあり
基本的に、上司に退職の意思を伝えるのは転職先が決まったあとというのがセオリーです。
ただし、確実に会社を辞めることを心に決めており、上司との信頼関係が厚いと判断する場合は、転職先が決まる前に相談ベースで話してみるのもありだと思っています。
実際わたしは過去2回の転職ともそうしましたが、転職活動による休暇申請がしやすくなるうえ、転職先の相談までのってくれたりと、まるで身内かのように上司が味方となる、いわば無敵状態になります。
上司自身、組織人である前に人間なので、リスク承知で部下に頼られたら、応援しようとしてくれますし、場合によっては関係が一層強固になったりします。
有休消化とボーナスをあきらめずに円満退職する方法
円満退職するためには有休休暇の消化や、ボーナス(賞与)はあきらめるしかないかというと、そんなことはありません。
いずれも社員の権利なので、しっかりと主張してよいのですが、取得しやすくするおすすめの方法があります。
有給休暇の消化
有給休暇を消化するためにおすすめなのは、引き継ぎ内容とスケジュールについて、有給をふまえながら先に自分でつくって上司に提案する方法です。
上司としては、引継ぎに問題がなければいくら有給をとっても問題ないわけなので、難色を示されることもありません。
上司に退職を伝えるときに、希望の最終出勤日と引継ぎスケジュールをあわせて提示すれば、有給休暇の消化まで自分主導でコントロールできるようになります。
ボーナス(賞与)の支給
年俸制だとあまり関係ないかもしれませんが、月給制の場合はボーナス支給日に会社に在籍していることが支給条件であることが多いはずです。
そのため、ボーナス支給日まで働くか、有給を消化しながら在籍し続ける必要があるわけですが、なかなか合理的な理由を示すのが難しい場合もあります。
そこで、有給消化のためにつくった引継ぎスケジュールをボーナス支給日まで先に引いてしまえば、自然なかたちでボーナスを取得できることになるのです。
上司を説得して円満退職できる自信がない場合
とはいえ、上司のタイプや、職場を取り巻く環境は十人十色なので、自分一人では円満退職するストーリーが描けないという場合は、転職エージェントに相談するのが一番です。
転職エージェントに、自分の労働環境や上司との関係性などを細かく話して、類似した人の事例などを教えてもらいながら、退職方法の相談にのってもらうということです。
もちろん転職エージェントに登録したからといって、必ずしも転職する必要はないので、まずは無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、わたしの経験上「doda」の転職エージェントが最も丁寧に相談にのってくれる印象です。

もしも、そういったレベルではなく、あまりのブラック企業で上司と退職交渉を行うのも難しいという場合、円満退職とはいきませんが退職代行というサービスも存在します。
これは退職代行を行う企業が、会社との退職交渉および手続き全般を代行するので、上司と話す必要がなく、退職届の提出や貸与品の返却まで郵送ですべて完結させてしまいます。
法律的な要件を満たせば、翌日から出社する必要すらないので、精神的な負担は一切ないのですが、本当に最終手段です。
やむを得ず退職代行サービスを使う場合、NHK、TBS、フジテレビ、日経新聞などのメディアでも取り上げられている業界最大手の退職代行「EXIT」なら安心感があると思います。
「退職の伝え方」まとめ
- 退職理由は、ポジティブな理由にする
- 会社を辞めるときは、2ヶ月前に伝えるのが理想
- 引継ぎ計画を自分でつくれば有給もボーナスも取得しやすい

